先輩の声

2018年就農 丸山さんご夫妻

自分のやったことがそのまま結果につながる。そのやりがいは何物にも代え難いです。

メロンで新規就農した丸山さんご夫妻の紹介です!

就農開始年月
2018年4月
就農開始年齢
浩一さん40歳 由衣さん36歳
農地
およそ2.8ヘクタール
栽培作物
メロン・小麦
卸先
農協(個人販売あり)
家族構成
長女
取材:2022年5月

Q.農家になろうと思ったきっかけを教えてください。

大分で建築関係のサラリーマンをしていましたが、24歳の頃、自分の人生はこのままで良いのかという思いを抱きリセットしたくなりました。車中泊をしながら北海道を旅し、住み込みのバイトを探していたところ富良野の農作業ヘルパーの仕事を見つけました。寮があって、食事付き、比較的時給もよく、そこで初めて農業に携わることになりました。興味も何も無かったのですが、始めてみると農作業が楽しくて楽しくて!4年続けました。残業で毎日遅く帰り、以前は自分の休みも満足にとれず休み明けは憂鬱な気持ちで会社に行くような生活をしていたので、農作業の楽しさと出会いこれを仕事にしたいと思いました。

Q.就農するまでの流れを教えてください。

どうしたら農業を始められるのだろう、そこから始まりました。資金も無い、、、と考えていたところ家庭の事情で一旦大分に戻ることになりました。大分で仕事をしなくてはならなかったので農業法人を探して就職し、5年勤めました。その時、北海道に戻りたくて仕方なくて、自分で農業をやろうという決意もできました。その後北海道に戻り、ちょうど立ち上がったばかりの富良野市農業担い手育成機構と出会いました。実はその頃、ミニトマトでの就農のみでしたが、メロンで就農したい気持ちを伝えたところ、富良野市としてもメロンとミニトマトは基幹作物でもあるということで山部地区で協議会を立ち上げ、一年で研修体制を整えてくださいました。その間は、再度農作業ヘルパーとして働きました。研修に関しては法人で5年間農業に携わっていた実績もあったので、担い手育成機構トレーニングセンターでの研修1年、そして就農予定地(現地)での仮就農1年を経験し、3年目の2018年に新規就農しました。経験があったことでイレギュラーな流れとなりました。資金面では最低の準備金を用意し、他は全て借金でのスタートでした。担い手育成機構ではトレーニングのマニュアルも整備され農地の売買もサポートしてくれるので、北海道のなかでもスムーズに就農できる市ではないかと思います。

Q.地域との関わりを教えてください。

ここ山部は5つの地域があり、地域ごとに活動しています。今は環境保全会の役員をしていて、草刈りなど行事の準備をしています。行事のあとはみんなでお茶を飲みながら交流をはかりますね。よく、人との関わりが苦手な人に農業が向いているという話も聞きますが、実際はコミュニケーション能力に長けた方に向いていると感じています。地域の方々なくしては成り立たず、たくさんの先輩農家さんに学びを乞う仕事なので地域でのコミュニケーションは欠かせません。

Q.農閑期の過ごし方を教えてください。

収穫が終わり畑の整理が終わっても機械のメンテナンスや経理などがあり、また、1月末にはハウスの準備を始めるので、ゆっくり休めるのは11月半ばから1月半ばの2ヶ月間ほどです。作業が落ち着く頃から趣味の渓流釣りを楽しみますが、それも雪が降るまで。これまでやっていなかったのですが、良いスキー場がそばにあるのでこれからスキーを始めたいと思っています。

就農を考えている方へのメッセージをお願いします!

農業はいざ生業となると、楽しいながらもしんどいこともたくさんあります。ハウスの準備、育苗から収穫まで休みなく働きます。肉体的にハードな仕事ではありますが、サラリーマンとして働く精神的ストレスは全くありません。自営業で自分のやったことがそのまま結果につながるので、そのやりがいは何物にも代え難いです。「メロン美味しい!」この一言が本当に嬉しいです。覚悟を持って一生の生業にする気持ちがあれば、地域の方々も温かく迎えてくれますし、担い手育成機構もあり、「富良野」という産地のブランド力もあるので農作物販売面でもとても有利な土地です。ぜひ富良野で就農してください!